Netflix感想文

Netflixで観た映画やドラマの感想を書くブログです。完全に個人の記録用。

この世界の片隅に

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所謂戦争物のアニメーションだけど

今まで見たものとかかなり異質。

 

 

以下ネタバレあり

 

見ていて一番思ったのは

「日常、ただし戦争中の」

ってこと。

戦争中でも日常は続くし、

そこに人々の生活はある。

当たり前のことなんだけど

今までの戦争映画では

その視点を持つことが出来なかったように思う。

 

特にこの部分を強く思えたのが

終戦後の描写。

他の映画でもそういった描写はあるんだけど、

この映画の場合戦前・戦中・戦後も全て

日常で繋がっているのだと実感できる。

だからこそ戦争はあってはならないことだと

強く思える。

 

もう一つ日常を強く感じたのが最後の場面。

母親を原爆?で亡くしたと思われる子供が

主人公夫婦に拾われて一緒に暮らし始めるんだけど、

その子が亡くなった主人公の姪っ子のポジションに収まってた。

あの戦争では誰もが大切な何かをなくして、

それでも日常を過ごしていくために

掛けた何かを補いながら暮らしていったんだなと。

 

もちろんその子は姪っ子の代わりではないし、

代わりになれるものではない。

それでも新たな一歩を踏み出すための

新しい家族にはなれたと思うし、

そうやって日常が続いていったんだと思う。